昼ははしご車、夜ははしご酒。
赤坂サカス防災フェス&「赤ベロ」に行ってきました!
「昼は防災フェスではしご車、夜ははしご酒」。そんな欲張りな1日を、赤坂で過ごしてきました。
11月22日、赤坂エリアでは秋のはしご酒イベント「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」が開催されました。2019年5月に初開催してから今回で8回目。前身イベントの「赤坂食べないと飲まナイト」から数えると22回目という、けっこう歴史のある“まち飲みイベント”です。

エリアは赤坂2丁目〜8丁目。参加店を共通チケットを片手に「はしご」して回るスタイルで、赤坂の夜の定番イベントになりつつあるそう。
「赤ベロ」チケットは1部5枚つづり。前売り4,500円、当日5,000円(当日券は1枚1,000円からバラ売りも)。1枚ごとに、各店が用意した「赤ベロ特別フード」とドリンクのセットが楽しめます。使い切れなかったチケットは「赤ベロ延長戦!」として1週間先まで使えるので、イベント当日だけじゃなく、“後夜祭”的にもう一度赤坂に来るきっかけにもなりそうです。
わたしが赤坂に着いたのは、まだ明るい13時過ぎ。すでに何組かが参加店を訪れていて、夜が本気を出す前の“昼飲みムード”が漂っていました。仕事帰りのビジネスパーソン、友だち同士のグループなど、みんなチケットを片手に「次どこ行く?」と話しながら歩いていて、まち全体がちょっとしたテーマパークみたいな雰囲気に。
昼は「赤坂サカス防災フェス」で“備え”を体験
この日、赤坂サカス広場と周辺エリアでは「赤坂サカス防災フェス2025」も同時開催されていました。主催はTBSスパークル。「楽しく学べる防災」をテーマに、一昨年から始まったイベントです。
会場には、はしご車やVR防災体験車、防災テント、消火体験コーナーなどがずらり。子ども向けかな?と思って行ってみたら、大人でも普通にテンションが上がるラインアップでした。
なかでも人気だったのが、やっぱり“はたらくクルマ”エリア。はしご車の写真を撮ったり、VRで地震体験をしたり、「もしものとき、自分はどう動くんだろう?」とちょっと真面目に考えさせられます。

ステージでは、「赤坂サカス防災フェスPR隊長」に就任した元自衛官の芸人・やす子さんが登場。「自衛隊ならではの防災術」を交えたトークで、会場は笑いと「なるほど〜」の連続でした。
東京消防庁音楽隊&カラーガーズ隊のパフォーマンスや、気象予報士・増田雅昭さんによる〇×クイズも実施。TBSのキャラクター「ワクティ」や「BooBo&Boona」、東京消防庁マスコット「キュータ」、警視庁「ピーポくん」、赤坂親善大使キャラクターも勢ぞろいで、写真撮影に並ぶ親子連れの列はずっと途切れません。
「防災=難しい話」ではなく、「遊びながら“備え”のイメージが持てるフェス」という感じ。上京して一人暮らしを始めると、意外と防災のことって後回しになりがちなので、こういうイベントはありがたいなと素直に思いました。

夜は「赤ベロ」で、赤坂じゅうをちょっとずつ“味見”
夕方になると、いよいよ「赤ベロ」本番モードに。住宅街やオフィスが混ざる赤坂6〜8丁目エリアでは、「バーズ アカサカ」「赤坂居酒屋ぶんぶん」「GOOD TIME 東京赤坂」「カフェ&ギャラリー亀翁窯分室」など、路地裏の隠れ家っぽい店がずらり。
やきとり、家庭的なおつまみ、東欧料理、器とお酒を楽しむカフェ……と、ジャンルがバラバラなのがおもしろくて、「次はどんな世界観なんだろう?」とワクワクしながら歩きました。

赤坂駅周辺では、「イタリア郷土料理 relax」「イザカヤ46(ヨンロク)」「レストランアミーゴ」「ALFIT HOTEL & BAR AKASAKA」「赤坂まるしげ」「ルシェロ」「赤坂BAR CLEBAR」「マルソー赤坂」「とり焼き 縁天」といったお店たちが参加。
イタリアンや南米料理、王道の居酒屋メニュー、サクッと一杯飲めるバーまでそろっていて、「とりあえずこの辺に来ればなんとかなる」感じのラインアップです。仕事終わりに同僚と合流して、そのまま“赤ベロコース”へ流れ込む人も多そう。
オフィスビル「赤坂Bizタワー」館内では、「東京赤坂やぶそば」「RAMEN百舌鳥」「イルカルディナーレ赤坂店」「grigio la tavola」「デリリウムカフェ レゼルヴ」「名古屋コーチン赤坂弌鳥」「寿司の美登利」が赤ベロメニューを用意。
天気を気にせず、そば→ラーメン→イタリアン→クラフトビール…みたいな“ビル内はしご”ができるのは、上京ライフ民的にもかなりポイント高いです。

赤坂見附駅周辺は、さらににぎやか。「赤坂ヒツジ乃キ」「aLuca(アルカ)」「BAR Cefiro」「赤坂 のら犬」「レモンサワー専用店リモンサルー」「ホルモンらーめん8910白寿赤坂店」「お好み焼き のろ 赤坂一ツ木通り店」「イタ飯 アニマロッサ」「牛タン&ステーキ もみじ赤坂」「お酒の美術館 赤坂店」「デリカージュ赤坂」「トリマラン赤坂」「BAR HAKATA」「ワイン食堂PASTARS」「炭火焼兎屋」「バンケットルーム赤坂一ツ木」「benvesTOKYO」「焼売スタンドしじみ」などなど…。
レモンサワー、鉄板焼き、バル、ネオ酒場系のバーまでそろっていて、「今日は何系の気分?」でコースが変わる感じが最高でした。
「いつもの店」以外にも、こんなに行き先があった
今回の「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」には、全部で38店舗が参加。
赤坂6〜8丁目の住宅街の中にある隠れ家みたいな店から、駅前、オフィスビルの中まで、「こんなに選択肢あったの?」と思うくらい、コンパクトなエリアに多彩なお店がぎゅっと詰まっていました。

友人と参加した20代女性は、こんなふうに話していました。
「赤坂に住んでいながら、いつも同じ店ばかりで外食する機会も少なかったんですが、今日はチケットをきっかけに気になっていた店に思い切って入ることができました。店の店主ともゆっくり話せて、近所にこんなに居心地の良い店がたくさんあることを知ることができました」
上京してしばらく経つと、つい「家と職場の往復+いつもの一軒」で生活が完結しがち。でも、今回みたいな“まちイベント”に乗っかると、無理せず新しい店や人と出会えるのがいいなと思いました。
防災フェスでは「もしものとき」のことを考え、夜は「今この瞬間」を楽しむ。
そんな一日を過ごせる赤坂は、上京ライフ的にもなかなか奥が深いエリアかもしれません。

<関連URL>
「赤ベロ『赤坂 yoi machi はしご酒』」ホームページ
