行ってきました!
虎ノ門の“攻めの防災イベント”
「PINPOINT BOSAI TORANOMON」レポートします!
上京してオフィス街で働き始めると、「防災って大事なのはわかるけど、正直ちょっと遠い話…」って思いませんか?
そんなイメージをガラッと変えてくれるイベント
「PINPOINT BOSAI TORANOMON(ピンポイント防災)」が、11月7日に虎ノ門1丁目の西桜公園で開かれたイベントに、実際に行ってきました!
主催は、虎ノ門一丁目琴平町会と桜川町会。
オフィスビルがギュッと集まる虎ノ門エリアを舞台に、
「その場所ならではの備えを、みんなで考えよう」
というコンセプトで、2023年から続いている防災イベントです。
今年で3回目。
協賛には「ダイナックス都市環境研究所」「西松建設」「東京カップ」(以上・港区)、「清和綜合建物」(千代田区)、「UR都市機構」(横浜市)など、全15社が参加。
地域×企業×消防署が本気でタッグを組んだ、かなり熱量高めのイベントでした。
第1部:虎ノ門の街を“防災目線”で歩いてみた

イベントは前半・後半の二部制。
前半はなんと、防災街歩きからスタートです。
芝消防署の職員さんや消防団員の皆さんと一緒に、約40人が虎ノ門の街へ。
普段なんとなく歩いている道を、
- 公衆電話はどこにある?
- AEDってどこに置いてある?
- 消火器・消火栓はどこにある?
という“防災の目”でチェックしていきます。

その場では、消火器やAEDの使い方体験も。
いざというときにちゃんと手が動くかどうかって、こういう場で一回やってみないと分からないんですよね…。

「オフィス街=働きに来るだけの場所」じゃなくて、
“自分が守るべき街”にもなるんだなと、じわっと実感する時間でした。
虎ノ門一丁目琴平町会の古澤正夫会長は、
「芝消防署の協力で初めて実施した街歩きに、想定以上の人が参加してくれてうれしかった。
企業・住民・消防署が一緒に動く“一体感”が生まれたのが大きな成果」
と話していて、現場の空気からもその一体感はかなり伝わってきました。
第2部:ステージで“リアルな防災”を学ぶ

後半は公園ステージでのプログラム。
まずは東京消防庁・芝消防署の署長や職員さんが登壇し、
能登半島地震での活動映像も交えながら防災講話を行いました。
- 初期消火の大切さ
- 家庭用消火器をちゃんと備えておくこと
- 日頃からの「もしもの準備」
など、ニュースだけでは見えにくい、現場目線のリアルな話が次々に飛び出します。
「大規模災害の映像って、正直ちょっと怖い…」と思いつつも、
“自分ごと”として考えないといけないな…と背筋が伸びる時間でした。

お笑い企画「虎笑門」で、笑って学ぶ防災
とはいえ、ずっとお堅い話だけではありません。
このイベントの面白いところは、「笑い」も全力なところ。
お笑い企画「虎笑門(とらえもん)」には、
- 三拍子
- ハラハシモト
- アベコベ山脈(トリオ)
の3組が登場!
会場内に設置した機器で、来場者の“笑顔度”を計測し、
もっとも笑顔を引き出した組を決めるというユニークな企画でした。
結果は、ハラハシモトが初優勝!
3年連続でMCを務める三拍子の“あうんの呼吸”もさすがで、
防災イベントとは思えないくらい、会場は終始いい意味でゆるくて明るい雰囲気に包まれていました。

かまどベンチで料理バトル!「炊き出しワングランプリ」
個人的にテンションが上がったのが、
かまどベンチを使った料理対決企画
「TAKIDASHI GRAND-PRIX 2025(炊き出しワングランプリ)」。
- ダイニングバー「Come Back」
- クジラ料理専門店「鯨の胃袋」
- キッチンカー「ハレトラ屋台」
という、虎ノ門エリアゆかりのお店のメニューを、
地元企業チームがかまどベンチで温めて提供。
来場者の投票でグランプリを決めるスタイルでした。

どのブースも行列ができる人気ぶりで、
結果、グランプリは「鯨の胃袋」が獲得!
桜川町会の林眞佐男会長は、
「どのメニューもレベルが高くて、投票結果も僅差。
来場者が楽しみながら参加してくれたと思う」
と話していて、「食×防災」ってやっぱり最強だな…と実感しました。
電気自動車が“非常用電源”に!?最新系の防災体験も
会場では、最新テクノロジー系の防災体験も。
「トヨタモビリティ東京 虎ノ門店」による、
電気自動車の外部給電機能デモがかなり印象的でした。
展示されていたのは、
同社が扱う「クラウン スポーツ PHEV」。

この車から引いた電源で、
- 電気ポット
- トースター
などを実際に動かしてみる体験コーナーがあり、
「え、車からここまで電気いけるの…?」と素直にびっくりします。
ほかにも、
- 起震車による地震体験
- 防災グッズ紹介コーナー
など、“とりあえず見る”から“一回やってみる”まで全部セットになっていて、
防災初心者でも気軽に参加できる雰囲気でした。

参加者には、
- 「虎ノ門きや」の煎餅
- 簡易トイレ
- 中央日本土地建物が制作したオリジナル防災ノート
などがセットになったお土産も配布。
家に帰ってからも、防災のことを思い出せる仕掛けになっています。

“住む街・働く街”への愛着が深まる防災イベント
桜川町会の林会長は、イベント全体について、
「天候にも恵まれ、大きなトラブルもなく無事に終えられてホッとしています。
年々、運営スタッフや協力者が増え、支え手が広がっていると感じますね。
おかげさまで、一般の人だけでなく、周辺で働くワーカーや防災担当者など、多様な人が参加するようになり、認知度も高まってきました。
来年はさらに良い形を目指して続けたいです」
と話していました。

上京ライフ視点でのまとめ
今回「PINPOINT BOSAI TORANOMON」に参加して感じたのは、
- 防災=堅い・難しい ではなく、
「笑いながら・食べながら・体験しながら学べる」時代になっている - “上京して働く場所”も、
実は「自分たちが支えていく街」なんだということ
上京して、つい「家は○○線沿い」「会社は虎ノ門」くらいの感覚で暮らしがちですが、
こういうイベントに一度足を運ぶと、
そのエリアに対する“仲間意識”みたいなものがじわっと生まれます。
虎ノ門だけでなく、都内各地でこうした防災イベントは増えています。
もし、住んでいる街・働いている街で見かけたら――
「ちょっと覗いてみるか」
くらいのノリで行ってみるの、かなりおすすめです。
きっと、明日からその街の見え方が少し変わりますよ。
