日本は3年連続で「有給取得率」最下位に

日本人は世界的に見て、もっと休暇を取るべきでは?

12月10日、エクスペディア・ジャパン本社(港区六本木)で「有給休暇・国際比較調査2018 調査結果発表会」が行われ、フリーアナウンサーの神田愛花さんらが登壇した。

同社は今年9月、世界19カ国を対象に有給取得状況を調査。日本、アメリカ、韓国、香港、インド、フランス、ドイツなどにいる18歳以上の有職者男女計1万1144人を対象とした。

調べでは、ブラジル、フランス、スペイン、ドイツなどは「有給休暇取得率」100%を記録。対して日本は50%で3年連続最下位に。ワースト2位のオーストラリアが70%と、20ポイントも差が開き、圧倒的に有給を取っていないことが分かる。

一方で、「自分はより多くの有給休暇をもらう権利がある」という調査結果では、日本は54%とこちらも最下位だった。「有給休暇の取得に罪悪感がある人の割合」では、日本は58%と、19カ国中トップを記録。よく日本人は「謙虚」と言われるが、この数値を見る限り「謙虚すぎるのでは?」という声が今にも挙がってきそうだ。

同イベントに登壇した神田愛花さん

そもそもこの調査は2008年に開始されたが、きっかけは「外国と比べて休みを取らない日本人に他国の現状を知ってもらうこと」「長期休暇に旅行でリフレッシュしてもらうこと」だったという。

そんな願いも虚しく、日本の有給取得状況は、2014年と翌2015年のワースト2位以外、すべて最下位。休暇に対する考えがほとんど変わっていないのが現状だ。

また、この日はエクスペディア・ジャパン代表の石井恵三さん、「ワーク・ライフバランス」の堀江咲智子さんも登壇。神田さんも加わってトークセッションを展開した。

左から石井恵三さん、神田愛花さん、堀江咲智子さん

神田さんは、2003年から10年間、NHKでアナウンサーを務めており、「(当時は)なかなか休めませんでした」と経験を話す一方で、「外国とこんなにも違うのかととても驚きました」と述べていた。

さらにトークセッションでは、ビジネスとレジャーをかけあわせた「ブレジャー旅行」が、今、世界で注目されていることが取り上げられた。例えば出張でタイに行った場合、仕事の合間または仕事終わりに、観光で名所や街中を巡るというもの。石井さんは「日本ではブレジャーがまだ浸透していないので根付かせたいです」と話していた。

休むことが必ずしも良いとは限らないが、世界的に見て、休む勇気を持つことはときに重要なのかもしれない。出張で遠方へ出向く予定がある人は、まずは「ブレジャー旅行」から取り入れてみてはいかがだろうか。

<エクスペディア概要>
公式サイト:https://www.expedia.co.jp
Twitter:https://twitter.com/Expedia_Japan

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