総務省統計局は1月31日、住民基本台帳に基づく2018年の人口移動状況を発表し、一年間で他県から東京都へ移動してきた人口(=上京者)の数が46万人以上であることが分かった。
同局は毎年この時期に「住民基本台帳人口移動報告」を発表している。下記に出てくる「転入超過数」とは、転入者が転出者を上回った数値。さっそく前年の数値と比較しながら、東京都に限定した2018年の一年間の転入者数、転出者数、転入超過数を見てみよう。
<2017年>
転入者数:453,900人
転出者数:380,776人
転入超過数:73,124人
<2018年>
転入者数:460,628人
転出者数:380,784人
転入超過数:79,844人
「転入者数」を比べると前年よりも6,728人増え、転出者を除いた「転入超過数」だけを見ても6,720人が増えていることが分かる。人口減少が叫ばれている中、上京者は年々増えていることになる。
続いて、20〜24歳に限定したそれぞれの数値も見てみよう。
転入者数:119,215人(昨年比:△13,964)
転出者数:65,091人(昨年比:△13,152)
転入超過数:54,124人(昨年比:△812)
2018年の一年間に上京した20〜24歳の数は119,215人。前年より13,964人増えているが、ほとんどが「進学」や「就職」を機に上京していると考えて間違いないだろう。
なお、名古屋圏(愛知、岐阜、三重)では7,376人の転出超過。大阪圏(大阪、京都、兵庫、奈良)では、9,438人の転出超過だったことも合わせて分かった。